業界で生き残るために知っておきたい生産管理システムの価格と内訳

生産管理システムを構築するイメージ

生産管理システムの価格を知りたくて調べているのに、いくらインターネット検索をしても製品紹介の最後部に『詳しくはお問合せください』『まずはお電話を』という文字が踊り、うんざりしてしまった経験はありませんか?

生産管理システムの導入には様々な項目の費用が発生しますが、パッケージの価格に関しては残念ながらほとんどの企業が価格を非公開にしています。

なぜでしょうか?その理由は・・・

“パッケージの価格をほとんどの企業が非公開にする理由”

  • 機能の組み合わせで価格が大きく変わってくるため

  • 導入企業の規模感によりけりであるため

など、様々な要因があるからです。

自社に合った生産管理システムを導入するためにも、焦らずにしっかりと下調べすることが肝心ですよ。

この記事では、生産管理の現場に15年以上勤めている私が、生産管理システムを賢く選定するポイントやノウハウを集約しました。

ぜひ、システム選びにお役立ていただければ幸いです。

 

少し長くなりますが、生産管理システムを選ぶうえで、とても大事なことばかりを包み隠さずにまとめていますので迷わずブックマークされ、じっくりとお読みいただくことをお勧めします!

目次

1. 生産管理システム選びに失敗しないために知っておくべき2つの心得

一般的に生産管理システムは、パッケージソフトウェアを購入して終わりではありませんので、できる限り着目すべきポイントをお伝えしていきます。

1-1.自社の生産管理システムにはどのような機能が必要なのか予めリサーチすることが大切です

十分なリサーチをせずに、焦ってシステムを導入すると、後で痛い出費をする可能性が高いですよ。
なぜなら、必要な機能がついていなかったために、追加機能の購入が発生することになるからです。

システムを決める前の大、大、大前提のお話ですが、

多くの経営者は生産管理システムの導入を検討する際に、ただ安ければ良いというわけではなく、「わが社の要望を満たす仕様のシステムの適正価格が知りたい」と考えているのです。

ですから、自社が必要とする機能をピックアップし、その機能が揃っているかを確かめてから次のステップへ進みましょう。

1-2.各業界別~確実に押さえておくべき生産管理システムの機能~

その業界に特化した製品を選ぶことはとても大事なポイントです。
業界に特化した製品を選ぶメリットは、その業界において特に必要な機能を備えており、経営者にしてみれば、まさに痒いところに手が届くというものです。

食品製造業向けの生産管理システムには、以下の機能がついていると選びやすくなります。

(1)賞味期限管理

(2)荷姿別在庫管理

(3)トレーサビリティ

生産管理システムは様々な製造業向けの商品が販売されています。

具体的には、

■食品製造業向け
■金属製品製造業向け
■機械機器製造業向け

(情報出典元:総務省統計局 平成24年経済センサス 活動調査 調査の結果 <産業別集計>製造業 産業編 概況 P3 第2表)
http://www.stat.go.jp/data/e-census/2012/kakuho/pdf/sangyo.pdf

ここでは、この3つの業界の生産管理システムで必要とされる機能をお伝えします。
業界ごとに必要な機能は異なりますので、以下に挙げる情報を参考にシステム選びをしましょう。
なお、選定基準は各種製造業のうち事業者数が多いためです。

■食品製造業
(1)賞味期限管理
(2)荷姿別在庫管理
(3)トレーサビリティ

■金属製品製造業
(1)金型管理

■機械機器製造業
(1)無し ※もともと生産管理システムは機械機器製造業向けに作られたものなので、『これだけは必要』という機能は特にありません。必要な機能は基本的に揃っています。まずは販売元へ問い合わせてみましょう。

このように、各業界別に必要とされる機能が異なることをお分かりいただけましたでしょうか?

2. 食品製造業向けシステムに必要な機能とソフトウェアパッケージの紹介

当社は食品工場向けの生産管理システムの導入に関する説明に自信があります。
詳しく説明していきますので、しっかり読んでください。

2-1.食品製造業向け生産管理システムソフトウェアパッケージの価格

食品業界の生産管理システムパッケージの価格帯は200万~2000万円くらいです。
上記に確実に押さえておくべき機能が搭載されているパッケージソフトです。

以下に食品工場の生産管理システムの価格一覧表を画像で紹介いたします。
(出典元)食品と開発 vol.53(2018年8月号)

生産管理システムの価格表

出典元の雑誌『食品と開発』は食品工場向け専門の月刊誌で3万9000部発刊されている信ぴょう性の高い雑誌です。多くの食品工場関係者の目に触れる雑誌ですから参考になるでしょう。

※様々な事情でパッケージの価格は変動しますので、販売元へ問い合わせされることも併せて推奨します。

2-2.食品製造業向けの生産管理システムソフトウェアパッケージ紹介

以下で紹介する製品は、実際に取引先とのコンペで当社の生産管理システム『クラフトライン(Craft Line)』の競合となることが多いので、参考にしていただけたら幸いです。

特にここでは当社ローゼックの生産管理システムのクラフトラインが、食品の業界で最も優れている点も紹介したいと思います。

クラフトライン(Craft Line)
http://www.rozec.co.jp/products/craft-line.php

クラフトラインは、食品製造業に必要な機能を備えた安価で高性能なパッケージソフトです。
生産管理から、販売管理、在庫管理、受発注管理、原価計算、トレーサビリティシステム、スマートフォン・タブレット入力まで網羅しており、会計と人事給与を除いたほとんど全ての業務を横断的、統合的にマネージメントできます。
ERPほど大掛かりではない分、導入コストが抑えられ高い費用対効果が見込めます。

株式会社ローゼックはほかに類を見ない生産管理システムのパッケージを自社開発しております。
「競合他社はいない」と胸を張れるほど、食品業界の生産管理システムに重きを置き開発と導入に携わってまいりました。

(以下、食品工場長2018年6月号より引用)
特に好評を得ているのが、業務の見えるかを促す機能で、例えば製造原価と標準原価との乖離、製造・現場入荷の遅延、停滞在庫などをリアルタイムで警告してくれる。
そのため、「経営と現場双方の見える化が進んだ」と評価する声も高い。

クラフトラインはシンプルなレイアウトです。
業務システムは経営者、初心者を問わず誰でも使えるシンプルな仕組みこそ、業務の属人化解消の鍵なのです。生産管理システムの導入ならぜひ当社へお任せください。

■データベース Oracle database 12c、Postgre 11.1
□価格      ①ライト(Lite)
        ・提供機能:販売管理機能
        350万円~
        ②スタンダード(Std)
        ・提供機能:生産販売/生産
        600万円~
        ③プロ(Pro)
        ・提供機能:生産販売/生産/指示系/実績系
        1000万円~

□株式会社ローゼック クラフトラインに関するお問合せ先□
TEL 03-6683-1019
FAX 03-6683-1106
HP http://www.rozec.co.jp/
アラジンオフィス
https://aladdin-office.com/seisan/

「アラジンオフィス」は、「高性能」「柔軟性」「コストパフォーマンス」に優れた販売管理・在庫管理パッケージシステムです。お客様のご要望に合わせてカスタマイズを加えることも可能です。

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

CORE Plus NEO 食品 生産管理
https://www.njc.co.jp/solution/enterprise/manufacture/neofood.html

「CORE Plus NEO 食品 生産管理」は、トレーサビリティや賞味期限管理等の食品業に必須となる機能を提供するだけでなく、製造ロスの削減、稼働率向上、原材料調達コストの低減、手配効率の向上等を協力に支援します。

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

EXPLANNER/Ai
https://jpn.nec.com/soft/explanner/explanner-ai/sale/foodmfg/

食品製造業界特有の業務要件に対応し、課題解決を支援
・食の安全に向けてのロット管理やトレーサビリティへの対応
・多様な受注形態、発注形態への対応
・充実した分析機能による経営の見える化

■データベース 記載なし
□価格 記載なし
(メーカーHPより引用)

スーパーカクテルデュオFOODs
https://www.uchida.co.jp/system/c-hks/cocktailfood/

食品業向けERPパッケージ
「スーパーカクテルデュオFOODs」で課題を解決!
調達から生産、販売まで一元管理を実現。食品製造業・加工業、卸業など、食品を扱う企業の業務に特化したERPパッケージです。
複雑化する顧客ニーズへの対応、業務品質の向上、コスト削減、食の安心・安全など、課題解決を支援します。
また、継続的な業務改善が行えるように、各部門における計画立案から実績評価までを可視化。
PDCAサイクルの確立をバックアップします。
業務単位での導入、カスタマイズ、外部システムとの連携も柔軟に行え、規模を問わず幅広いお客様にご導入いただけます。
PDCAサイクルを確立し、継続的に経営の改革をサポート!

■データベース 記載なし
□価格    記載なし
(メーカーHPより引用)

生産革新 Blendjin SMILE V
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/product/blendjin/

配合表(レシピ)での手配・製造・在庫管理やロットトレース機能など品質管理を強力にサポート
「生産革新 Blendjin SMILE V」は、化学製品・食品・香料・化粧品・薬品などを配合する製造業向けの生産管理システムです。
配合表・レシピをもとに材料手配、製造指示、製品・材料・資材などの在庫管理や、ロットトレース機能による品質管理をトータルにサポートします。

■データベース 記載なし
□価格    記載なし
(メーカーHPより引用)

3.  金属製品製造業向けシステムに必要な機能とソフトウェアパッケージの紹介

次は、金属製品製造業向けシステムについてみていきましょう。
金属業界と食品業界で必要とされる機能が異なります。

3-1. 金属製品製造業向け生産管理システムのソフトウェアに必要とされる機能

金属製品製造業向けの生産管理システムには以下に記す機能が必ずついているとグッと選定がしやすくなります。

1)金型管理

製品を作り上げる成形作業で、プラスチックやガラス等の素材を用いて、その金型で何回プレスしたか、あるいは何万回プレスしたところで金型部品の交換時期などを厳密に管理する機能です。

ですからこの機能が必須と言えます。

3-2.金属製品製造業向け生産管理システムパッケージの価格

金属製品製造業の生産管理システムパッケージの価格帯は200万から2000万円くらいです。
決してお安い値段ではありませんので悩みますよね。
詳しくはベンダーへ問い合わせることをお勧めします。

3-3.金属製品製造業向けの生産管理システムソフトウェアパッケージ紹介

金属製品製造業向けソフトウェアを紹介いたします。参考にご覧ください。

ASPAC-生産管理
https://www.ascot.co.jp/ascot/products/manufacture/aspress/index.html

金属加工業が必要とする在庫管理、工程管理、金型管理機能をあらかじめ組み込んだパッケージソフトです。

■データベース Oracle11g、12c、MS-SQL Server 2012、2014、2016
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

工場の望
https://ct360-aera.jp/solutions/package/kojo_nozomi/

『工場の望』は、中小企業の機械加工業様、金属加工業様に特化した生産管理システムです。
一般的な生産管理システムとは異なり、不要な機能が含まれていないため、安価に構築が可能です。
生産管理の機能に加え、販売管理システムの機能を有しているので、見積作成から請求/入金処理まで一元的に管理することができます。
パッケージ運用+個別カスタマイズなど柔軟に対応可能です。

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

受注・出荷モジュール+M
http://www.cablesoft.co.jp/seihin/

金属加工業界の生産管理に関する現場の声をパッケージ化!
受注出荷管理から、工程進捗まで工場の見える化を実現

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

4.機械機器製造業向けシステムに必要な機能とソフトウェアの紹介

次は、機械機器製造業向けシステムについてみていきましょう。
金属業界と食品業界とはまた違った機能が必要とされます。

4-1.機械機器製造業向け生産管理システムのソフトウェアに必要とされる機能

もともと生産管理システムは機械機器製造業向けに作られたものなので、これだけは必要!という機能はありません。
生産管理システムに必要な機能はデフォルトで入っているイメージですね。
したがって、機械機器製造業向けの生産管理システムで気になったソフトウェアがあれば販売元に問い合わせて価格のことをしっかりとヒアリングしましょう。

4-2. 機械機器製造業向け生産管理システムパッケージの価格

機械機器製造業の生産管理システムパッケージの価格帯価格帯は200万円から2000万円です。
ベンダーによって価格に開きがあるので、詳しくは販売元へお問合せされることをお勧めします。

4-3. 機械機器製造業向けの生産管理システムソフトウェアパッケージ紹介

機械機器製造業向けの生産管理システムソフトウェアを紹介します。
インターネット検索上位に出てきますので、参考にしてみてください。

Factory-ONE 電脳工場
https://www.xeex.co.jp/products_services/factory-one

販売開始から約20年。生産計画の立案から受注・出荷・手配計画(MRP手配 or 製番手配)・発注・受入・在庫・負荷・進捗・原価に至るものづくり情報を総合的に管理し、工場経営を強力に支援します。
生産管理システムでありながら、請求・売掛・入金、仕入・買掛・支払など販売管理機能も標準装備した生販一体型のシステムです。

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

FutureStage
https://www.hitachi-systems.com/ind/fs/

「製番別の手配管理」「個別原価計算」に対応
産業機械・工作機械・建設機械・ロボット製造にフィット

■データベース 記載なし
□価格 記載なし
(メーカーHPより引用)

Biz∫SCAW製番管理システム
http://bizseiban.com/product/index.html

生産管理システムを、お客さま個別の生産管理方法に配慮しながら構築してきた実績やノウハウを活かし生まれた統合基幹業務ソリューション。
個別受注生産や受注生産といった多品種少量生産を行う個々の特殊な生産管理方式を採り入れることで、導入効果の高い生産管理システムを構築できます。
また、様々なオプションの提供や連携ソリューションの組合せることにより、お客様の高度な要求にも対応いたします。

■データベース Oracle 11g R2 / Oracle 12c
□価格 記載なし
(メーカーHPより引用)

WorkGear
http://www.morix.co.jp/product/workgear-x.html

中小製造業向け生産&業務総合システム
工場で必要な見積~受発注~生産管理~売上仕入~売掛買掛の全機能システム

■データベース 記載なし
□価格 記載なし
(メーカーHPより引用)

OBIC7 生産情報システム
http://www.obic.co.jp/erp_solution/manufacuturing_info/

複数の生産形態や生産管理方式に対応する「ハイブリッド型生産管理」が企業に最適な生産管理を実現。
また販売管理と一体化し、会計ともシームレスに連携、製造業の経営管理全体を最適化できます。

■データベース 記載なし
□価格   記載なし
(メーカーHPより引用)

5.生産管理システム導入の際にかかる2つの費用

この費用なしに生産管理システムの価格について語れませんので、生産管理システム導入に欠かせない2つの費用についてお伝えします。

イニシャル費用、ランニング費用という言葉は商談で頻繁に出てきますので覚えておきましょう。

“導入に際にかかる2つの費用”

  • システム導入前に発生するイニシャル費用
  • システム導入後に発生するランニング費用

5-1.システム導入前に発生するイニシャル費用

ここで述べるイニシャル費用とは・・・システム稼働前に発生する費用のことです。
多くの場合、イニシャル費用として以下のような名目で見積書へ記載されます。

“イニシャル費用”

  • ソフトウェアライセンス費用
  • カスタマイズ費用
  • 導入コンサルティング費用
  • ハードウェア、ミドルウェア費用
  • その他費用

5-2. システム導入後に発生するランニング費用

ここで述べるランニング費用とは・・・システム稼働後に発生する費用のことです。
多くの場合、ランニング費用として以下のような名目で見積書へ記載されます。

“ランニング費用”

  • 保守費用
  • 利用費用
  • バージョンアップ費用

6.イニシャル費用の内訳

(1)ソフトウェアライセンス費用

ソフトウェアライセンス費用には、二種類の考え方があります。詳しく解説します。

“ソフトウェアライセンス費用の内訳”

  • クライアントライセンス
  • サーバーライセンス

①パソコンやユーザごとに費用が生じるクライアントライセンス

パソコンやユーザ数が増えると値段が上がります。
5名などの少人数で利用する場合は費用を抑えられるメリットがあります。

②サーバ台数や工場数に応じて費用が生じるサーバーライセンス

ユーザ数が多数の場合、利用者数が増えても費用が変わりません。
中規模あるいは大規模な利用を考えている場合や将来利用者数が増える可能性がある場合は、サーバライセンス方式が良いでしょう。

(2)カスタマイズ費用

カスタマイズとは、自社向けに特化した一品モノのシステムを入れることです。

カスタマイズ費用は、パッケージソフトウェアを自社に合わせてプログラム修正する場合に発生します。
数十万円から数百万円、多い場合は数千万円かかります。

「随分費用に開きがあるな」と思われましたか?
自社に合わないパッケージソフトウェアを選んでしまうとこのような見積が出てくるので注意が必要です。
そのため、カスタマイズは極力しないで済むような自社に合ったパッケージソフトウェアを選ぶべきです。

“以下のようなベンダーは早急に候補から外してください。”

  • 「詳しく話を聞かなければ概算であっても金額提示はできない」というシステムベンダ
  • 見積書が出てくるのが遅いシステムベンダ

なぜなら

  • 経験が足りていない
  • 社内調整に時間がかかりすぎる

この二点がだいたいの理由ですので、これ以上の商談は時間の無駄なのです。

一般的に、後述の「要件定義」や「Fit&Gap」を実施しないと必要なカスタマイズ内容が確定しないため、カスタマイズ費用も確定しません。
とても大事なお話ですが、経験豊富なシステムベンダの場合は、過去の実例からカスタマイズ規模を迅速に推定できるので商談の早い段階でカスタマイズの概算費用を提示できるのです。

当社(株式会社ローゼック)は直接販売なので、迅速な対応で見積を出すことが可能なので、ぜひお気軽にお問合せください。

②カスタマイズ費用は将来に発生する費用にも影響する

「アドオン」について・・・
「アドオン」と呼ばれる拡張機能を利用することでカスタマイズしない方法もありますが、そのためにはパッケージ本体がアドオンを導入できる設計になっている必要があり、どんな仕様変更にも対応できるわけではありません。

カスタマイズするとパッケージの標準仕様と異なりますので、将来の新バージョンに移行できなくなります。買いなおしや作り直しが発生し、多額の費用が必要となるリスクがあることを忘れないでください。

③日本と欧米のカスタマイズ事情を念頭に置いて契約に臨むのがベスト

極力カスタマイズはしないようにすべきですが、現実にはほぼ避けられないのが現状です。
なぜなら、日本はボトムアップ(下からの意見を吸い上げて全体をまとめていく管理方式)で現場の意見が強く反映されるため、ソフトウェアを現状業務に合わせてカスタマイズするケースが多いからです。

カスタマイズ費用はトップの意思決定方法で決まる、という話。
欧米はトップダウン(組織の上層部が意思決定をし、その実行を下部組織に指示する管理方式)で意思決定されるためか、業務のやり方をソフトウェアに合わせて変えるケースが多いため、カスタマイズ費用は日本に比べ相対的に少なく済んでいるようです。
カスタマイズ費用をなるべくかけないために、日本で生産管理システムを導入する場合は、なるべく直接販売で購入することを強く推奨します。

クラフトラインを導入するメリット~カスタマイズ費用が他社に比べ安価である~
当社、株式会社ローゼックのクラフトラインはカスタマイズが必要な場合は、どんどん標準機能として実装し、導入済みのユーザのシステムにも随時反映する仕組みです。
日本のユーザの要望に応えることとカスタマイズ費用を減らすことを両立させています。
当社と直接取引をしたお客様は「ワンソースコードによる生産管理システムなので陳腐化しない、買い直しがいらない」とおっしゃっています。

(3)導入コンサルティング費用

【導入コンサルティング費用の相場】
導入コンサルティング費用は数百万円から数千万円かかる場合がほとんどです。
費用に開きがあるのは、システムベンダによって人件費と必要とされる期間に開きがあるからです。
数十万円とうたっているシステムベンダの場合は、ソフトウェアの操作指導に留まるとお考え下さい。

【システム稼働に欠かせない導入コンサルティング】
パッケージソフトウェアを稼働させるためには、システムベンダが提供している導入コンサルティングを利用する必要があります。マニュアルを読んで自分たちだけで稼働できるのが理想ですが、現実はそうではありません。
導入コンサルティングのメニューはシステムベンダによって様々ですが、おおよそ次の5項目に集約できます。

導入コンサルティング5項目

  • 要件定義:自社の要求仕様をまとめる

  • Fit&Gap:自社の要求仕様とパッケージソフトウェアのギャップを顕在化し、パッケージに合わせて変える業務は何か、カスタマイズして現状業務に合わせるのは何か、カスタマイズの優先順位付け、などを行う

  • 新業務フローの作成:パッケージソフトウェアを使った業務の流れを可視化できる

  • マスタ整備:システムを稼働させるために必要なマスタデータを整備するお手伝いをする

  • テスト稼働:実際に業務で使用してテストする

【自社に合ったパッケージソフトウェアを選んだ方が安くなる】
導入コンサルティングの費用は人件費に直結するため、他の見積項目に比べて値引きの余地は少なくなります。
カスタマイズ費用同様、導入コンサルティング費用においても、自社に合ったパッケージソフトウェアを選んだ方が安くなるとお考えください。

【生産管理システムの価格を調べる際に押さえておくべきポイント】

ぜひ、この2点は押さえてください。

・導入コンサルティングも含めていくらなのか
・導入コンサルティングには何が含まれているのか

なぜかというと、この部分が不透明なまま契約へ臨むと、思ってもいなかった出費がかさむ可能性があるからです。しっかり内容を確認しましょう!

(4)ハードウェア、ミドルウェア費用

パッケージソフトウェアを動作させるために、大きく分けて以下の2つのものが必要です。

  • ハードウェア
  • ミドルウェア

導入のシチュエーション別に費用が異なります。

①ハードウェア費用

ハードウェアとは、生産管理システムを利用するための周辺機器のことです。

ハードウェアの主なもの

(1)サーバ
(2)バックアップ機器
(3)無停電電源装置
(4)モニタ(パソコンは除く)などです。

また、シチュエーション別で費用が変わります。

(1)自社で購入する(オンプレミス)場合
(2)クラウドを利用する場合

以下でシチュエーションごとの費用を確認しましょう。

【自社で購入する(オンプレミス)場合】

ハードウェアを、

◇自社で買いそろえる場合・・・50万円~200万円
◇システム会社に頼む場合・・・15万円~30万円
→キッティング(サーバの組み立て)費用が見積書に乗ることがあります。
キッティング作業は慣れていれば半日もあれば終わります。
交渉次第ですが無料にしてもらうこともあります。
小さめの生産管理システムの場合は、スタンドアロンと言って、パソコン1台で利用するものもありますが、そもそも生産管理システムは複数部署で利用して効果を発揮しますので、ここでは割愛します。

システム利用者のパソコンについての注意点

(1)パソコン1台1台にプログラムをインストールして使用するタイプ(クライアントサーバ型)の場合、インストール費用1台につき数千円~数万円要求される場合がありますので気を付けて価格を調べましょう。

(2)システム会社の中には、パソコン1台15万円、17インチ液晶モニタ1台5万円といった家電量販店やインターネットに比べて相当割高な価格を提示してくるところがあります。
同じスペックのパソコンやモニタがいくらで売られているのか確認したうえで、もっと安い価格で提案できないのか、問い合わせてください。

(3)一昔前は、新システム導入と同時にパソコンを入れ替えたものですが、最近は今使っているパソコンで利用したいというユーザ企業側の意向もあって、必ずしもパソコンの入れ替えが発生するわけではありません。
パソコンや液晶モニタも合わせて見積してもらう場合、それぞれの単価を注意して確認してください。

(4)OSが異なる、モニタの縦横比率が異なる、などの説明を受けるかもしれませんが、ブラウザを利用するタイプの生産管理システムであれば、考える必要がありません。

プリンタについての注意点

(1)生産管理システムの利用には、帳票を印刷するためのプリンタが必要ですが、今お使いのプリンタをそのまま使えるはずです。
・ただし、ドットインパクト式プリンタについては注意が必要です。
既に生産中止でメーカーサポート切れの旧式モデルを利用している工場をよく見かけます。
・ドットインパクトプリンタは大抵納品書の印字に使用されており、故障して使えなくなると、製品出荷がストップする恐れがあります。
・富士通製の新品の場合、5年間メーカー保守費用込みで30万円以内に収まりますので、入れ替えを検討されてみてはいかがでしょうか。

(2)ドットインパクトプリンタは廃止して、通常のレーザープリンタで印刷できるミシン目の入った汎用の紙に変更するのも良いでしょう。紙のコストは確実に減らすことができますし、プリンタは代用できるので、故障時のリスクは低いです。

②ミドルウェア費用

ミドルウェアとは
OSと生産管理システムの中間的な処理を行うソフトウェアのことです。
生産管理システム導入に際し、費用が発生するのはデーターベースソフトウェアになります。
データベースソフトウェアの役割は、在庫データや実績データ、各種マスタデータを格納することなどです。

データベースソフトウェアには無償のタイプと有償のタイプがあります

◆有償のデータベースは以下の二社が代表格です
多くの生産管理システムで採用されています。

(1)『オラクル社』のOracle Database(オラクル データベース)
商用データベースで一番売れていますが、数十万円~数百万円と値段が高いのが難点です。
保守料金も毎年値上がりし続けており、ユーザ企業の重荷となっています。

(2)『マイクロソフト社』のSQL Server(エスキューエル サーバー)
かつてはOracle Databaseに比べ安価であったため人気でしたが、最近は価格差がなくなっています。
価格は数十万円~数百万円です。

◆無償のデータベースソフトはPostgreSQL(ポストグレスキューエル)またはMySQL(マイエスキューエル)が代表格です。

(1)PostgreSQL
(2)MySQL
無料であることが魅力です。
数十万円から数百万円の導入費用ダウンが可能になります。

データベースソフトについての注意点
通常データベースソフトウェアは企業ユーザ側が選択することができません。
パッケージソフトウェアごとに、どのデータベースソフトウェアを利用しているかは決まっています。
生産管理システムの導入費用を調べる際は、『どのデータベースソフトウェアを使っているのか?』という点も確認してください。

【クラウドを利用する場合】

クラウドサービスが始まったのは10年ほど前からです。
最初は小さなサービスの提供が多かったのですが、ここ数年は企業の基幹システムを丸ごとクラウドに移し替える動きが加速しているようです。
生産管理システムも例外ではなく、クラウド対応していない主要なソフトウェアベンダーはありません。

メガバンクでもクラウドシステム導入の動き
保守的なメガバンクさえも勘定系システムをクラウドに移す計画を発表しています。
参考にご覧下さい。

https://diamond.jp/articles/-/128045 
(三菱UFJがITシステムをクラウド化、アマゾンに移管の衝撃)

このように、クラウドサービスとしての歴史は始まったばかりなので、クラウドを利用する場合の費用や価格帯系は各社さまざまです。

毎月数万円から数十万円まで大きく幅があり、トータル費用はクラウドの方が高くなる場合もあります。
クラウドは資産計上できるメリットもあります。ただし、できない場合もありますので会計事務所・税理士事務所と相談してご判断ください。

(5)その他費用

【その他費用内訳】

  • システムエンジニアの旅費交通費
  • 出張費
  • ネットワーク関連費用
     

【ネットワーク関連費用にご注意】

ネットワークとは
簡単に言えばパソコンやサーバ、プリンタなどをつなぐ方法のことです。
通常、生産管理システム導入時の見積にはネットワーク費用は入りません。
既存のネットワークで動作するのが一般的であるからです。

しかし、セキュリティ関連の様々な仕組みが導入されている場合は、調査費や各種設定にかかわる作業費が必要となる場合があります。
表示速度が極端に遅くなったり、そもそもつながらなかったりするので、導入前にしっかりとシステムベンダと打ち合わせをして、後から追加費用が請求されることがないようにしましょう。

7. ランニング費用の内訳

(1)保守費用

保守費用とは
生産管理システム導入後、安定して運用するための支援費用のことです。
生産管理システムのイニシャルコスト総額の10%~20%が年額としてかかるのが一般的です。

どこからどこまでが保守の範囲なのかは、ソフトウェアベンダによって異なるのが一般的なので、しっかり問い合わせることをお勧めします。

①保守契約書に記載される項目一覧

ソフトウェアの保守の内容
・システムの操作方法
・運用方法についての質問
・間違って入力したデータの復元
・データバックアップと復元
・不具合の修正など

実際の保守対応のパターン
・現地訪問
・遠隔操作

保守費用は、何も問題が起こらないと、ソフトウェアベンダが丸儲けしているように思えてきますが、ソフトウェアベンダは「何か起こった場合」に備えて人員を配置するのでコストが発生しています。
保険のようなものとお考えください。

②費用の支払い方法

保守契約を締結せずに、都度費用を支払う方法
ソフトウェアベンダによって費用はまちまちですが、現地訪問の場合、出張費用・技術費用として1日当たり10万円~20万円請求される場合もあります。
発生都度費用支払う方式だと、保守契約に比べて割高になるだけでなく、対応までの時間がかかる可能性がありますので契約前にしっかり確認しましょう。

保守契約を必須としている場合
保守契約が必須かどうか積極的にあらかじめ質問しましょう。

(2)利用費用

利用費用は、クラウドサービスのようにソフトウェアを所有していない場合に『クラウドサービス利用の対価として発生するもの』で、実際の価格は、月額数万円~数十万円までが多いようです。

(3)バージョンアップ費用

生産管理システムも含め、ソフトウェアというものはバージョンアップが欠かせません。
必ずではありませんが、新しいバージョンを利用するためには、別途で費用を支払う必要があります。
【保守費用】や【利用費用】に含めているソフトウェアベンダもありますので注意しましょう。

その費用がおよそいくらになるかは、ソフトウェアベンダへ問い合わせることをお勧めします。

8.商流によって導入費用が変わる

自社へシステムを導入するにあたりとても大事なお話なのですが、商流により導入費用が変わる点を詳しく解説します。

何と言っても導入費用を下げるための一番効率的な方法は直接購入なのです
販売者からエンドユーザーの手に渡るまで、商流に何社も加われば、値段が高くなるのは当然のことです。
「どこから買うか」「ソフトウェアベンダとユーザ企業の間に介在する企業が何社存在するか」という視点も忘れてはいけません。一般的に30%~100%(すなわち元の価格の2倍)コストが高くなると思っていても間違いはありません。

・間に入るソフトウェアベンダがどのような役割を担うのか明確に把握しましょう
間に入るシステム会社が価格差に見合った働きをしてくれれば良いのですが、多くの場合は「あの会社は何をしてくれているのか?」という不透明な結果に終わることも少なくないのです。
ですから、間に入る会社には具体的に商流の中でどのような役割をし果たているのかヒアリングをしたほうがいいでしょう。
それが難しい場合、ソフトウェアベンダに直接問い合わせることを勧めます。

・遠隔リモートの話
もし遠隔リモートだけの保守に不安を感じるのであれば、近隣に代理店がないかをソフトウェアベンダに質問して、紹介してもらうことをお勧めします。

まとめ

この記事では生産管理システムの価格について触れました。

1章では、製造業のうち事業所数が多い3業種をピックアップし、
①食品製造業
② 金属製品製造業
③ 機械機器製造業
それぞれの業種における生産管理システムの価格と必要な機能をまとめました。

どの業種のパッケージソフトウェアの価格もネット上では非公開であることが多いため、まずはベンダーのHPをみて、実際にかかる価格を知りたい場合はベンダーへ直接問い合わせてみましょう。

2章~7章では、生産管理システムを導入する際にかかる費用についてまとめました。

導入にかかる費用は大きく2つに分かれます。
◆システム稼働前にかかるイニシャル費用
◆システム稼働後にかかるランニング費用

イニシャル費用には
【ソフトウェアライセンス費用】
【カスタマイズ費用】
【導入コンサルティング費用】
【ハードウェア、ミドルウェア費用】
【その他の費用】
があります。

また、
【ハードウェア、ミドルウェア費用】については、
●自社で導入する場合の費用●
●クラウドを利用する場合の費用●
で価格は異なりますので注意しましょう。

ランニング費用には、
【保守費用】
【利用費用】
【バージョンアップ費用】
があります。

生産管理システムは、ただ買って終わり、ではないので自社にあった機能をよく理解したうえで、販売元へ問い合わせをするようにしましょう。

8章では商流をベースに生産管理システムの選定ポイントをまとめました。

導入費用を下げるには間に企業が多数介在しないこと、つまりソフトウェアベンダから直接購入するのがおすすめです。

「ただ安ければ良い」というわけではなく、「わが社の要望を満たす仕様のシステムの適正価格が知りたい」ということを念頭に置いて、慎重にシステムを選びましょう。

生産管理システム導入のご相談を承っております。ぜひ株式会社ローゼックへお気軽にお問合せください。

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